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旅行記 デスバレー国立公園


10日から11日にかけて、カリフォルニア州にあるデスバレー国立公園に行ってきました。

アメリカ横断をしたときにザイオンやイエローストーンなどの国立公園に訪れたあと、完全に国立公園ファンになってしまい、壮大な自然を求めていろいろな場所を訪れました。

しかしロサンゼルスからデスバレー までは300マイル。車で向かうと、確実に泊まりになってしまうので、なかなか予定を立てられずにいました。

そんな中、LAで仲良くなったギタリストの小梶君がタイミングよく誘ってくれたので、遂に行くことに!

土曜日の朝7時頃自宅を出て、ハリウッドの友人達をピックアップした後、デスバレー へと出発。

山の中を走る貨物列車を横目に、高速道路をひたすら走ります。

方向が同じだったので、途中高速を抜けてルート66に寄り道します。

横断の時にも訪れたエルマーズ・ボトル・ツリー・ランチに、2時間半程で到着。

まさか半年で2回もブログに登場するとは…。

近くのピザ屋さんクロス・アイド・カウ・ピッツァで昼食を取ったあと、さらに走ります。

写真には写っていませんが、ルート66沿いには戦車のようなものを運ぶ列車も…。

途中何度か休憩をはさみ、夕方5時ごろにショーション・インというモーテルに到着。

しかしBooking.comでうまく予約が取れていなかったらしく、しかも空き部屋がないと言われてしまいました。

もしかしたら今夜は野宿の可能性もあるな…と覚悟もしましたが、ここのホテルの方がとても親切で、近くのモーテルに連絡を取ってくれました。

そこに運良く空き部屋があることが分かり、一安心。

ショーションから数マイル走ると、テコパ・ホットスプリングスというモーテルが、砂漠の中に突如現れました。

着いてみると、なんと温泉付きだということが判明。久しぶりの温泉を心ゆくまで楽しみ、静かな砂漠の夜を満喫しました。

翌朝、目覚めて外を見てみると、真っ白な砂漠の光景が広がっていました。

この谷はかつては海で、猛暑により干上がった後、塩分だけが残ったらしい…。

デスバレー 国立公園の総面積は13,158平方キロメートル。全米の国立公園の中で最大の規模を誇ります。

アメリカで一番暑く、乾燥している場所でもあります。今まで記録した最高気温は、世界最高の56.7℃。

ゴールドラッシュの頃、この谷に迷い込んだグループのメンバーが、酷暑によって命を落としたこともあるそう…。

諸説ありますが、脱出に成功したメンバーが「さらば。死の谷よ!」と発言したことに由来して、デスバレー と呼ばれるようになったそう。

独特な地史と歴史を持つデスバレーを、色々な想像を膨らませながら走ります。

モーテルがある、ショーションのあたりから2時間ほど走ると、バッドウォーターと呼ばれるポイントに到着します。

-86mと、アメリカで最も海抜が低い場所でもあります。

干上がった海水の塩分が、土を真っ白に染めています。

かつては海があった場所を歩いていると思うと、興奮します。

夕暮れ時、小梶君が写真を撮ってくれました。

この分岐点で、右に曲がると、地獄の門と呼ばれるポイントや、ムービングロックというなぜか動く石などを見に行くことができたのですが、一泊の旅行では限界があります。LA方面の左の道を進みます。

この写真も小梶君が撮影したもの。

壮大な自然がただ、広がっています。

最後に寄ったバラーラットというポイントにはゴーストタウンがあり、ゴールドラッシュの 最中に基地として使われていた建物の跡が見られます。

夕暮れ時、見たこともない色に包まれていました。

星を見ることももちろん忘れません。街から離れると、普段見られない風景が見られます。同時に、普段及ばなかった思考にも触れる瞬間があります。

国立公園の中は圏外で、インターネットとも隔離されてしまいますが、普段いかにそういったものに縛られ、抑制されているか、考えさせられてしまいました。加速する世の中のスピードに翻弄されることのないよう、しっかりと地に足を着いた、スローなコンテンツを届けられる人になりたい…。

以上、デスバレー 国立公園、一泊二日の旅でした。


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