8/21-8/29 アメリカ横断
- 北條弘大
- 2017年9月5日
- 読了時間: 4分

2015年の秋に入学してから2年が経ち、この5月、ボストンのバークリー音楽大学を卒業しました。現在はOPTというプログラムでアメリカに滞在しています。OPTとは、自分が卒業した分野に限って、仕事をして収入を得ることが認められる、学生ビザのオプションのようなものです。この期間を使って就労ビザやアーティストビザの取得を目指すのですが、僕はその活動の場として、西海岸のロサンゼルスを選びました。
この引越しのタイミングで、僕が思い描いていた夢の一つ、「アメリカ横断」を叶えてやろうと思いたちました。今回の記事は、そのアメリカ横断についてです。全10回くらいになるかな。
8月の頭頃から予定を立て始めましたが、現実的な問題がたくさん浮き彫りになりました。
安全面や旅費を計算し、今回は4人で横断することに。
旅程

これが僕たちが通った道のりです。細かい道など完全に同じではないですが、だいたいこんな感じ。 移動時間は60時間。距離は3826マイル。キロに換算すると、6157.35km。日本列島の長さが大体3000kmだと考えると、ちょうど往復したくらいの距離になります。
通過した州は全部で15。
マサチューセッツ、ニューヨーク、ペンシルバニア、オハイオ、インディアナ、イリノイ、ウィスコンシン、ノースダコタ、モンタナ、ワイオミング、アイダホ、ユタ、アリゾナ、ネバダ、カリフォルニア(通過順)。
アメリカの州が全部で50あることを考えると、僕らが通った州は全体の30%。やっぱりアメリカって広いですね。

これが事前に立てた旅程です。非常にざっくりとしか書いていません…。車での長距離移動がメインの旅なので、旅程は狂う前提で参考程度に作りました。一応、今まで自分が行った車での旅を参考に、1日の限界が8時間の距離(Googleマップで計算)だということは分かっていたので、それを元にその8時間ルールを超えない町を経由しながらの旅程になっています。
場合によっては目的地を変更できるように、ホテルは毎朝予約しながら移動しました。当日予約でも値段が変わることはなく、その町のホテルが全室埋まっていた、なんてこともありませんでした。
そして、この旅程には時差が含まれていません。アメリカには東海岸と西海岸で3時間の時差がありますが、今回の東から西へ向かう旅程だと、実際には3時間の余裕ができる計算になります。時差が起きる経度まで進むと時間が1時間戻りますが、これをあえて計算にいれず、突然時間が巻き戻るというご褒美(ハプニング)として残しておきました。
どこで時差が起きるかは調べてないので、いつ発生するかはお楽しみ状態。この時差のおかげで助かったことが何度かありました…。
予算
上記の旅程を元に、事前に予算を出しました。
ホテル代は土地によってまちまちですが、だいたいどこも4人部屋を100ドル以下で予約できることがわかりました。4人部屋といっても、クイーンサイズのベッドが2つあるだけのホテルばかりです。2つのベッドを4人で共有することでホテル代を抑えました。
全ての目的地のホテル代をBooking.comで調べて平均してみると、一泊だいたい80ドルほど。
9日間で約720ドル。今回はホテル、モーテル、ホステルなど様々な宿泊施設を使いましたが、やっぱり車の旅にはモーテルが一番楽だなと。部屋の扉の目の前に駐車場があり、荷物の移動も非常に楽です。

レンタカーですが、当初は、以前も利用したことのあるenterpriseという会社でミニバンを借りる予定でしたが、事前に受付に行って確認をしてみると、25歳未満はミニバンなどの大きい車は借りられないとのこと。
結局、25歳未満でもミニバンが借りられる、Alamoに変更して予約。Rentalcars.comというサイトで700ドル程で予約を確定し、それに加えてロードサイドサービスと、レンタカー会社の保険で対応しきれない事故のための追加保険を、50ドルで購入。
そしてレンタカー会社には、ヤングドライバーフィーや、乗捨て費用などで1400ドル支払ったので、合計で2100ドル程になりました。

借りる時にはしっかりと保険を確認。これを怠ると、返す時に傷が付いていたと言われて追加の料金を支払うことになりかねません。基本はフルカバレージで借りるのがいいと思います。PP、LDW(CDW)、SLIなど、重要なものをしっかりと確認した上でサインしました。レンタカーの保険に関しては、他のブログで非常に丁寧に書かれているので割愛します。
ガソリン代は州によって異なりますが、だいたい日本の半額程です。燃費と距離を予想して計算すると、だいたい500ドル程。
以上のホテル代、レンタカー、ガソリン代、それに加えてかかるいろいろな費用を考慮して、今回の横断でかかる金額は4000ドル、一人あたり1000ドルで横断ができるという計算になりました。

今回は、旅の旅程と予算についてでした。
現実的に、8時間の車での移動はかなり厳しいものでしたし(休憩や食事、ハイウェイの渋滞などで2、3時間は余分にかかる)、気に入った町にあと1日いられたら、と思うことは多々ありましたが、自然や町や芸術を体感し、アメリカを存分に楽しむ時間は十分ありました。途中でふらっと寄り道もできましたし。
次回からは、横断中に立ち寄った場所、観光地など、写真を交えて紹介していきます。
コメント